最近抜け毛が増えたなぁと、ふと抜け落ちた髪を見た時に細いものや短いものが混じっていれば要注意です。
「え?もしかして薄毛になる前触れ?」と不安になる方も多いのではないでしょうか?
はじめに、結論をお伝えしますと、抜け毛が短いもしくは、細い場合はハゲの前兆の可能性があります。
でもまだ、前兆ですので、これから説明します対策方法をしていただきますと、改善することができます。
今回は、まずは、薄毛になる可能性のある細い毛・短い毛の特徴を解説した上で、細く短くなる原因と具体的な対策方法について解説したいと思います。
ぜひ、最後までお読みいただきハゲのコンプレックスに悩む前に治していただきたいと思います。
目次
通常は太く長い毛から抜ける!「細い毛」「短い毛」は危険な抜け毛のサインかも
髪の毛は一定の周期になると生え変わりますので、抜け毛があっても自然なことなのですが、抜け毛が悪いのではなく抜けた髪の状態が問題なのです。
細い髪や短い髪が抜け毛に交じっていると、季節の変わり目に起こる単なる抜け毛ではなく、男性特有の薄毛かもしれません。
もし、抜け毛の中に細い髪や短い髪があると、男性特有の抜け毛「AGA=男性型脱毛症」の可能性が高くなります。
このタイプの「ハゲ」になってしまうと改善するのはとても大変なのです。
もちろん、必ずしも細い髪や短い髪が抜けるとAGAだということではなく、他にもいくつか原因が考えられます。
ではこれから、AGA以外の原因は何なのか、AGAとはどんな状態になっているのか、改善法はあるのかなどを詳しく解説していきます。
抜けた毛はどんな毛?自分の抜け毛の状態をセルフチェックしよう
AGAの前触れなのかを知るためにも、自分の抜け毛がどんな毛なのか状態を把握しておく必要があります。
抜け毛の状態を把握するには以下のような場所の抜け毛を観察する必要がありますので、一度チェックしてみましょう。
チェックする内容としては、抜け毛が多いのか少ないか、また抜け毛の太さや長さ、細い・短い髪が他の抜け毛と比べてどれくらいの割合なのかなどを見てください。
◆職場や自宅の机やテーブルの周りをチェック
仕事中に頭や髪をふと触ることがあるかと思います。
考え事をしている時に髪や頭を触る癖がある人は、自宅の机や職場のデスク周りの抜け毛をチェックしましょう。
◆起床時に枕の周辺をチェック
枕を頭が接触していると摩擦で髪が抜けやすくなります。
ですので、起床時に枕に髪が落ちていることは多々あるのですが、枕の色が濃い色や暗い色の人は抜け毛が見えにくくなりますので、白いタオルなどを敷いて寝ると脱け毛がチェックしやすくなります。
◆髪をセットしたりとかしたあとのブラシやクシをチェック
髪をとかしたあとのブラシやクシには抜け毛が絡まりますのでチェックしやすいでしょう。
洗面所の流し部分にも抜け毛が落ちますから確認しましょう。
◆お風呂上りに浴室の排水溝や髪をタオルドライした後の床やタオルをチェック
抜け毛は髪をすすぐだけでも流れ落ちてきます。
お風呂で洗髪した後の排水溝にある抜け毛をチェックして髪の状態を確認しましょう。
細い・短い抜け毛がどれくらいになったら危険信号?男女で割合が違う
自分の抜け毛の状態が確認できたら、細い髪や短い髪がどれくらいあるのかわかったかと思います。
では、細い髪や短い髪がどれくらいの割合になると危険なサインとなるのか解説しておきましょう。
女性の場合は短いよりも、抜け毛の中で細い抜け毛の割合が半数以上になると薄毛のリスクが高くなります。
ですが男性の場合、抜け毛の中で細い・短い髪が1割以内であれば問題ないのですが、2割以上になると危険信号となります。
女性に比べて男性の場合、短い・細いという抜け毛がたった2割でも危険信号となりますので、2割くらいあるという人は早めの対策が必要です。
また、抜け毛の本数が1日100本程度なら生理現象で抜け落ちていく量ですので、問題ありませんが、これより多い場合も薄毛対策が必要になってきます。
なぜ短い毛や細い毛が抜けるのか?その原因とは?
短い・細い抜け毛が2割くらいあるという男性は早急に対策を講じなければなりませんが、まずは抜け毛にな原因を知ることが大切です。
考えられる原因は2つあり、自分の抜け毛のタイプがどちらなのか、これから解説する原因をしっかり確認していきましょう。
頭皮が栄養不足状態になっている
抜け毛が細くなったり短くなる原因の一つに「頭皮の栄養不足」が挙げられます。
髪が成長するためには栄養が必要です。
ですので、髪が作られる土台となる頭皮に栄養が行き届いていなければ、毛根が栄養不足となり髪の成長がうまくいかなくなります。
このあとご説明する抜け毛の原因「ヘアサイクルの乱れ」がなくても、頭皮が栄養不足状態になると、細い抜け毛や短い抜け毛が増えてしまうのです。
ヘアサイクルの乱れ
細い・短い抜け毛が増える原因としてもう一つ上げられるのが「ヘアサイクルの乱れ」です。
ヘアサイクルとは、髪が生えてから抜け落ちるまでの期間のことで、この期間に異常が起こると細い・短い抜け毛になってしまいます。
ヘアサイクルには大きく分けて3つの時期があり、毛根から髪の毛が生えて長く太く成長する時期が「成長期」、成長が緩やかになり収まるまでの時期が「退行期」、髪の毛の成長が完全に停止し抜け落ちる時期が「休止期」となっています。
この3つの時期を「成長期→退行期→休止期」と繰り返しているのがヘアサイクルです。
ヘアサイクルを1巡する期間は3~6年で、ほとんどが成長期となっています。
正常な成長期の期間は3~6年で退行期が2~3週間、休止期が2~3ヵ月となっています。
ヘアサイクルが乱れるというのは、この期間が乱れるということなのですが、特に成長期が短くなるため、十分に髪が成長せず短いままだったり細いまま抜け落ちてしまうのです。
ヘアサイクルを乱す主な原因は男性ホルモンにあります。
男性ホルモンの95%はテストステロンと呼ばれる物質です。
このテストステロンが「5αリダクターゼ」という酵素と結合することで「ジヒドロテストステロン(DHT)」という脱毛因子を生み出してしまいます。
そのため、ヘアサイクルが乱れ抜け毛が多くなってしまうのです。
ヘアサイクルの乱れによる抜け毛はAGAの可能性が高く、頭頂部やこめかみの抜け毛が増えるのが特徴です。
頭皮の細胞が栄養不足になる原因とは?
抜け毛が増える原因として頭皮の栄養不足がありました。
頭皮が栄養不足になってしまう原因は様々です。
原因の中には、先ほどお話ししました脱毛因子「ジヒドロテストステロン(DHT)」を増やしてしまうものもあります。
では、抜け毛の原因となる頭皮の栄養不足はどのようなことから起こるのでしょうか。
原因を探っていきましょう。
栄養不足の原因①:過度な喫煙や飲酒
過度な喫煙や飲酒は頭皮環境に大きな影響を与えてしまいます。
まず、喫煙ではタバコに含まれているニコチンは血管を収縮する作用があるため、血流が悪くなり頭皮に必要な栄養を十分に送り届けることができなくなります。
また、ニコチンは栄養の吸収を助けるビタミンCを破壊するため頭皮に十分な栄養が行き届かなくなります。
さらに、喫煙により悪玉コレステロールが増えるため、対抗するために体内ではタウリンが生成されます。
タウリンの生成にはアミノ酸が大量に消費されますから、髪の成長に必要なアミノ酸が使われてしまい薄毛になってしまいます。
そして喫煙で一番怖いのがジヒドロテストステロン(DHT)を増加させることです。
ハーバード大学の調査結果によると、喫煙者と非喫煙者のジヒドロテストステロンの増加率を比べると、喫煙者の方が13%も増加することがわかりました。
また、過度な飲酒によりアルコールを分解するためにケラチンが大量に使われます。
ケラチンは髪の成長に欠かせない成分ですから、ケラチンが不足すると薄毛になってしまうのです。
栄養不足の原因②:過度なストレス
ストレスは体調にも大きな影響を受けますが、頭皮の栄養不足にもつながります。
特に慢性的にストレスを受けていると血行不良の状態が続き薄毛の原因になってしまうのです。
人はストレスを慢性的に受けていると、自律神経が乱れてしまいます。
自律神経が乱れると興奮や活動を司る「交感神経」が優位に働くようになり、常に緊張しているような状態になります。
緊張状態の血管は収縮しているため、血流が悪くなり血行不良となりますから、頭皮に栄養が行き届かなくなってしまうのです。
特に、ストレスを感じると人体は様々な影響を受け、いつもより多く栄養を必要とします。
そのため、生命維持に必要な臓器に優先的に栄養が送られるため、髪に栄養が行き届くのは最後になってしまうのです。
ですので、単なる栄養不足ではなく頭皮の栄養が枯渇状態になってしまう可能性もあります。
栄養不足の原因③:運動不足や睡眠不足などの生活習慣の乱れ
運動不足や睡眠不足など、生活習慣が乱れている人も薄毛になりやすい傾向があります。
心臓から送られて血液を送り返すポンプの役目をするのが「足」ですので、ウォーキングをするだけでも血流が良くなります。
ですが、運動不足になるとポンプの役目をする足を使うことがありませんから血流が悪くなり頭皮の栄養不足となってしまうのです。
さらに、運動不足になると筋力低下や心肺機能の低下につながるため血液の循環が悪くなります。
そして、髪に大きな影響を与えるのが睡眠です。
睡眠中は成長ホルモンが分泌されます。
成長ホルモンは髪の成長に欠かせないものなのですが、睡眠不足により成長ホルモンの分泌量が減ると薄毛の原因となってしまいます。
成長ホルモンは入眠してから3~4時間の間に分泌されるので、この時間帯にしっかり熟睡していることが大切です。
短い毛や細い毛が抜けるのはAGA(男性型脱毛症)の可能性が高い
抜け毛・薄毛の中でも、最も治りにくいとされているのがAGAです。
AGAになる原因はご説明させていただきましたので、もうお気づきの方もいらっしゃると思いますが、AGAはヘアサイクルの乱れから起こるため、成長しきっていない短い毛や細い毛が抜けているのはAGAの可能性が高いのです。
AGAの人の抜け毛の特徴も細い毛や短い毛ですので、頭皮の栄養不足ではなくAGAへの対策を早急にしなければなりません。
自分の抜け毛をチェックして、今青ざめている人もいるかもしれませんが、このまま放っておいても改善することはありません。
ですが、短い抜け毛や細い抜け毛を増やさない方法はあります。
これからお話しする対策法をしっかりと実践し、AGAを予防しましょう。
放っておいても改善しない!細い・短い抜け毛を治して止める方法
「もしかしてAGAかも…」と焦っている人は、これからお話しする対策法をしっかり実践しましょう。
頭皮の栄養不足の人もAGAの可能性がある人も、そのまま放っておいても改善することはありません。
特に、細い・短い抜け毛がある人は早急に対策をしなければなりません。
では、今すぐにできる対策法を4つご紹介しましょう。
抜け毛の原因となる喫煙や飲酒を控え、バランスの良い食事を十分な睡眠を
まず、喫煙をしている人はすぐに禁煙した方が良いでしょう。
喫煙による影響は十分お分かりいただけたかと思いますが、喫煙は頭皮環境に大きなダメージを与えます。
と言われても「そんなにすぐに禁煙なんて…」と思われる人が多いでしょう。
タバコは中毒性があるので禁煙は難しいかもしれません。
ですが、ニコチンをほとんど含まない電子タバコもありますので、禁煙アイテムを上手く使って、少しずつでも禁煙できるように努力しましょう。
また飲酒はできるだけ控え、睡眠不足の方は改善できるようスケジュールの調整をして十分な睡眠時間を確保しましょう。
十分の睡眠の目安は、朝スッキリ起きられることです。
疲れが取れていれば目覚めも良いのですが、なかなか起き上がれない、クマができている状態は睡眠不足です。
もし、スケジュール的になかなか十分な睡眠時間が取れないという人は、睡眠の質を上げましょう。
成長ホルモンの分泌がある3~4時間は必ず睡眠を取るようにし、その時間は熟睡できるように枕やマットレスなどの寝具を自分に合うものに変えてみましょう。
そして栄養バランスのとれた食事も大切です。
男性の場合、忙しいからとコンビニ弁当や外食が多くなりがちです。
自炊するのが一番ですが、さすがに男性で毎日自炊は厳しいものがあると思いますので、野菜をしっかり摂り、タンパク質・脂質・炭水化物の3大栄養素だけでも取り入れ、栄養バランスの摂れた食事を心がけましょう。
ストレス発散と血行促進のために運動を日常に取り入れる
運動をすれば筋力や肺の機能がアップして血流が良くなるだけではなく、ストレス発散にもつながります。
足をしっかり使うウォーキングを毎日30分するだけでも健康維持と頭皮環境改善につながります。
仕事が忙しくてウォーキングをする時間がないという人は、いつも駅まで自転車やバスを使っているなら駅まで歩いてみたり、お昼の休憩時間に散歩をするだけでもよいでしょう。
太陽が降りそそぐ中、ゆったりした気持ちで歩くだけでも心がリフレッシュされてストレス解消になります。
もし、そんな時間もないという人は、人の体の中で一番筋肉が集中している足を使った運動をしてみましょう。
足を使う運動で一番効果的なのはスクワットです。
1日10回をゆっくり行うだけでも違いますので、生活に適度な運動を取り入れましょう。
育毛シャンプーに切り替える
抜け毛がさほど多くないけれど頭皮の栄養不足が気になるという人は、いつも使っているシャンプーを切り替えてみましょう。
市販のシャンプーは洗浄力が強いため、頭皮に必要な皮脂まで洗い流してしまい頭皮環境を悪化させる原因になります。
ですが、育毛シャンプーは洗浄力が弱いので必要な皮脂は残してくれますし、育毛成分など髪に必要な栄養が豊富に含まれています。
生活習慣を改善し、適度な運動を取り入れると同時に育毛シャンプーに切り替えることで、髪に十分な栄養を与えることができます。
髪や頭皮に十分な栄養が行き届けば、短い・細いといった抜け毛を食い止めることができるので、すぐに実践しましょう。
AGAを対策するには育毛剤が最適
抜け毛の中に短い・細い髪が多かったという人は、育毛剤をおすすめします。
これまでお話ししてきた改善法は全て実践する上で、育毛剤を使ってみましょう。
育毛シャンプーだけではだめなの?と思われたかもしれませんが、育毛シャンプーは余分な脂を取り除き、頭皮の汚れをしっかり落とせるということと、ふけや痒みなどの頭皮の炎症を改善することです。
簡単に言えば頭皮環境を整えてくれるのが育毛シャンプーですので、育毛シャンプーを使ったからと言って髪が生えてくるわけではありません。
ですが、頭皮環境が荒れている状態で育毛剤を使ってもさほど効果は得られませんから、育毛剤を使うなら育毛シャンプーとセットと考える方が良いでしょう。
育毛剤は頭皮の内部にまで浸透して血行促進を促したり、毛根に直接栄養を与えることができますので、高い効果を得たいのであれば育毛剤がおすすめです。
育毛剤の中には頭皮の内部から髪に栄養を与えるだけではなく、髪を生やす成分が含まれているものもありますから、AGAや抜け毛を食い止めるだけではなく、改善することも可能なのです。
AGAになると改善するのは難しい!できるだけ早い対策を
「もしかしてAGAかもしれない」と思った時はヒヤッとする場面があったかもしれませんが、お話ししました改善法を取り入れることで、抜け毛やAGAを食い止め改善することも可能です。
短い・細い抜け毛をそのまま放置してAGAになってしまうと改善するのは難しくなってしまいますので、「ちょっと抜け毛が多いかも」と思っている今ならまだ間に合います。
「彼女を作って楽しいデートがしたい」
「髪の毛のことを心配しすぎて仕事をおろそかにしたくない」
「会社で後ろ指さされるのや嫌だ!」という人は、1日出も早く改善策を取り入れましょう。
抜け毛が減り髪の心配がなくなれば、仕事もプライベートもきっと楽しいことが待っていますよ。