AGA(男性型脱毛症)を引き起こす最大の原因であるDHT(ジヒドロテストステロン)。
AGAによる抜け毛を放置しておくと、強力な脱毛作用があるDHTによってハゲていってしまいます。
AGAに悩むかたであれば、DHTが作られるのを抑制したいですよね。
今回は、
そもそもDHTって何?
どんな作用してるの?
DHTが作られる原因と抑制方法とは?
について詳しく解説したいと思います。
ぜひ、最後までお読み頂き正しい知識を付けてDHTを抑制し、ハゲを改善していただきたいと思います。
目次
DHT(ジヒドロテストステロン)とは?メカニズムを解説
1200万人もの成人男性(5人に1人)が悩まされている最大の薄毛の原因がAGA(男性型脱毛症)です。
「最近頭頂部の抜け毛がひどいかも・・・」
「生え際がだんだんハゲてきてM字になりそう・・・」
と思う方であれば、まずはAGAを疑う人も多いのではないでしょうか?
AGAの最大の原因となっているのが男性ホルモンの一種であるDHT(ジヒドロテストステロン)です。
まずは、ジヒドロテストステロンの役割についてみていきたいと思います。
DHT(ジヒドロテストステロン)の役割や作用とは?
そもそもジヒドロテストステロンの役割とはいった何なのでしょうか?
ジヒドロテストステロンは男性ホルモンの一種であり、お母さんのお腹の中でスクスクと成長する時に、胎児の男性器を発達させるために重要な役割を果たしているのです。
もし、母親のお腹の中にいるときに、ジヒドロテストステロンが不足してしまうと男性器が発達せず成長ができなくなるため、非常に重要なホルモンなんです。
しかし、生まれた男性にとってはジヒドロテストステロンは厄介なホルモンになってしまいます。
ジヒドロテストステロンの作用には、
- AGAの原因
- 前立腺肥大
- 体毛や髭の増加
- 精力減退
- 肌のニキビ
など、男性の体におきる悩みの原因の元だったんです。
ジヒドロテストステロンで髭が毛深くなったり、ニキビが出たりと男性の悩みの原因だったんですね!
なぜジヒドロテストステロンが生成されると薄毛・ハゲになってしまうのか?
男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロン役割や作用について解説してきました。
では次に、どのようにジヒドロテストステロンが生成されて、どのように薄毛に関係するのか?について解説したいと思います。
5αリダクターゼがテストステロンをジヒドロテストステロンに変化
そもそもどのようにしてジヒドロテストステロンが作られるのでしょうか?
血液から流れてきた男性ホルモンの一種であるテストステロンが、毛乳頭と呼ばれる髪の毛をつくる司令をだしている細胞にはいります。
テストステロンとは、生殖器の増大や精子の増加、骨格や筋肉の成長、行動力の増進などに役立つ男性ホルモンのことじゃよ
毛乳頭の中で、皮脂腺から分泌される5αリダクターゼと呼ばれる還元酵素と作用することで脱毛作用があるDHT(ジヒドロテストステロン)が作られるのです。
つまり、身体の成長に必要なテストステロンが5αリダクターゼと結びつくことでジヒドロテストステロンが生成されいたのです。
ジヒドロテストステロンがヘアサイクルを乱すため抜け毛・薄毛になる
生成されたジヒドロテストステロンは、毛乳頭細胞にある男性ホルモン受容体(レセプター)と結びつき成長抑制因子である「TGF-β」が作られます。
TGF-βが毛乳頭に対して脱毛命令がでると、毛乳頭が毛母細胞の細胞分裂を止めてしまうため、ヘアサイクルが乱れます。
ヘアサイクルが正常な人であれば、2年から6年髪の毛は成長します。
しかし、ジヒドロテストステロンが作られAGAになってしまうと、ヘアサイクルが乱れ数ヶ月で髪の毛がどんどん抜けていってしまうためハゲてしまうのです。
つまり、AGAの最大の原因はジヒドロテストステロンが作られることだったんです。
ジヒドロテストステロンが生成される原因は5αリダクターゼとは
テストステロン(男性ホルモン)を悪性の男性ホルモンに変えてしまう5αリダクターゼについて解説したいと思います。
5αリダクターゼにはⅠ型とⅡ型の2つありますので、2つの違いと特徴について詳しく見ていきたいと思います。
全身の皮脂腺に存在する1型5αリダクターゼの特徴
Ⅰ型5αリダクターゼは、全身の皮脂腺に存在しています。
Ⅰ型5αリダクターゼは皮脂腺に存在しているために、普段顔や頭が皮脂で油っぽくギトギトになりやすい人は分泌量が多い人になります。
この5αリダクターゼは頭の側頭部や後頭部にも存在しています。
しかし、AGAになっても側頭部や後頭部の髪の毛は残りやすく、ハゲるとしてもかなり歳を重ねないとハゲない部分になります。
頭皮の毛乳頭細胞に存在するⅡ型5αリダクターゼの特徴
Ⅱ型5αリダクターゼは、前頭部や頭頂部の毛乳頭細胞やある特定の部分に多く存在しています。
体毛がすごく、腕毛や胸毛が毛深い人はⅡ型5αリダクターゼの分泌量が多い人になります。
2型5αリダクターゼは男性ホルモンと結びつきやすいため、AGAになりやすいのが特徴です。
生え際からハゲるM字ハゲやてっぺんからハゲるつむじハゲになる人が多くいるのは、そのためになります。
男性ホルモンはⅡ型5αリダクターゼと結びつきやすいからM字はげやてっぺんハゲになるひとが多いのじゃよ
さらに詳しく5αリダクターゼについて詳しく知りたい人はコチラをチェックしてみてくださいね。
>5αリダクターゼとは?分泌のメカニズムと阻害・抑制方法を解説
AGAは遺伝するのか?原因物質の分泌量と遺伝子の関係性
よく噂でもAGAは遺伝すると言われていますが、本当なのでしょうか?
まずはじめに結論を先にいいますと、AGAは遺伝する可能性はあります。
では、なぜ遺伝するのか?について解説したいと思います。
ジヒドロテストステロンの分泌量は遺伝するのか?
5αリダクターゼの分泌量は、テストステロンと5αリダクターゼがどれほど作用するかによって変わってきます。
5αリダクターゼの活性力が高いとテストステロンと結びつきやすいため、どうしてもジヒドロテストステロンが多く作られてしまいます。
この5αリダクターゼの活性力の遺伝子は、優性であるため父親や母親から優性遺伝する可能性があります。
一度あなたの家系を思い出してみてください。
父親や母方の祖父の前頭部や頭頂部がハゲていると、遺伝してあなたにも遺伝している可能性があります。
そういえば、母方のおじいちゃん頭ツルツルだったはず・・・ヤバイ
進もワシのように将来ハゲる可能性があるかもな!おっほっほ
ジヒドロテストステロンの分泌を抑えよう!抑制する方法とは?
ジヒドロテストステロンの作られるメカニズムや5αリダクターゼの働きについて詳しく解説してきました。
AGAによる薄毛を食い止めるには、ジヒドロテストステロンの働きを抑制する必要があります。
・ジヒドロテストステロンを抑制する食べ物
・ジヒドロテストステロンを抑制する生活習慣
・ジヒドロテストステロンを抑制する治療薬
の3つについて詳しく解説したいと思います。ぜひ正しいAGA治療の方法を知り、早期に対策に取り組みましょう。
ジヒドロテストステロンを抑制・減らす食べ物とは?
ジヒドロテストステロンは食べ物の栄養素でも生成を抑制して減らす事が可能です。
抑制できる栄養素と食べ物についてご紹介したいと思います。
5αリダクターゼの働きを阻害する栄養素「亜鉛」
亜鉛には、5αリダクターゼの抑制効果があります。
亜鉛を多く含む食べ物は、牡蠣、納豆、牛肉、レバー、チーズ、卵などがあります。
亜鉛の吸収を助ける栄養素「ビタミンB6」
ビタミンB6には、亜鉛の吸収を助ける作用があり5αリダクターゼの抑制効果を高めます。
ビタミンB6を含む食べ物には、豚肉、レバー、ピーナッツなどのナッツ類などに多く含まれています。
男性ホルモンの分泌を抑制する「大豆イソフラボン」
大豆製品に含まれる大豆イソフラボンは、女性ホルモンであるエストロゲンに近い働きがあります。
大豆イソフラボンの効果で、男性ホルモンが減るためにジヒドロテストステロンが作られるのを減らします。
大豆製品には、納豆、豆乳、きな粉、豆腐などがあります。
ジヒドロテストステロンの抑制は大豆製品と紅茶・緑茶のセットが効果的
大豆の効果を更に発揮させるためには、紅茶や緑茶とセットにして摂取すると良いです。
紅茶・緑茶には、男性ホルモンの分泌を減少させる働きがあり、5αリダクターゼがテストステロンと組み合わされることを防ぐことができるのです。
ジヒドロテストステロンを抑制・減らす生活習慣とは?
ジヒドロテストステロンを抑制するためには、生活習慣の見直しも重要です。
AGAを食い止めるため今日からできる抑制・減少方法について解説したいと思います。
ジヒドロテストステロンは運動をして汗をかくことで排出できる
最近、全然体を動かしていないなあと思っている人もいるのではないでしょうか。
ランニングやジョギング、筋トレといった運動をすることによって、テストステロンが増加しますが、汗と一緒にジヒドロテストステロンが排出されていきます。
汗をかくと脂っこい体質になると勘違いしている人もいますが、AGAを抑制するためには、適度な運動を定期的に続けることが重要なのです。
こんな生活はジヒドロテストステロンの抑制に必要な亜鉛を消費
運動の他にも生活習慣の見直しによって、ジヒドロテストステロンを抑制することができます。
ストレス
仕事や家庭のおけるストレスは誰もが持っているでしょうが、ストレスを貯めすぎることによってジヒドロテストステロンの発生を促してしまうことになります。
喫煙(タバコ)
タバコを吸うことによって、血流の流れを悪くしてしまい、充分な栄養が頭皮に回らなくなりますし、育毛には欠かせないビタミンを壊してしまいます。
飲酒(お酒)
ビールの飲みすぎも要因になっていて、アルコールを摂取し過ぎるとアセトアルデヒドが体内に残り、テストステロンをジヒドロテストステロンに変えてしまう働きがあるのです。
オナニー
オナニーによって射精をすると、亜鉛も一緒に排出してしまうため、5αリダクターゼの活性を止めにくくなるのです。
思い当たる節のある人は、まずは減らすように心がけましょう。
ジヒドロテストステロンを抑制する治療薬とは?
ジヒドロテストステロンを抑制するための治療薬があります。
ジヒドロテストステロンの生成を抑制する治療薬についてご紹介したいと思います。
ジヒドロテストステロン抑制の治療薬①:フィナステリド
AGAクリニックでAGA治療薬として処方されるのがプロペシアの主成分「フィナステリド」です。
フィナステリドには、Ⅱ型5αリダクターゼの抑制する作用があることが医学的にもわかっています。
もともとフィナステリドは、前立腺肥大の症状に効果的な治療薬として使われていました。
研究が進むにつれて、5αリダクターゼの抑制効果もあると言うことがわかり、アメリカや日本の厚生労働省でもAGAの治療薬として唯一認可されている医薬第一類医薬品になります。
高い抑制力がある分、副作用の危険性もあり精子の減少、性欲の低下、勃起障害、肝機能の低下といった副作用があります。
そのため、AGA治療薬を飲むのを避ける人も多くいます。
ジヒドロテストステロン抑制の治療薬②:ノコギリヤシ
ノコギリヤシは北米大陸南部からメキシコに生殖している薬草であり、5αリダクターゼの働きを抑制する作用があります。
ノコギリヤシの中には、βシステロールとオクタコサノールという成分があり、これが作用することで5αリダクターゼを阻害します。
ノコギリヤシは薬草であるためミノキシジルやフィナステリドといった治療薬のように副作用はありません。
主な摂取方法は、育毛サプリなどに配合されています。
まずは育毛剤でジヒドロテストステロンを抑制するのが賢い方法
今回は、ジヒドロテストステロンのメカニズムや作られる原因、抑制方法について詳しく解説してきました。
ジヒドロテストステロンの働きを抑制しないとAGAはどんどん進みハゲていきます。
なかには、薄毛・抜け毛の改善しようとAGA治療薬を飲むのは副作用があるし、怖いな…と思う人も多いのではないでしょうか?
そんなかたにオススメなのは「育毛剤」でジヒドロテストステロンを抑制することです。
5αリダクターゼの働きを抑制する成分には「オウゴンエキス」「クララエキス」「大豆エキス」「ヒオウギ抽出液」「ビワ葉エキス」「チョウジエキス」などがあります。
どの成分の天然成分であるため副作用が一切ありません。
そして、上記にあげた成分が配合されておりもっとも効率よく5αリダクターゼを抑制できる育毛剤が「薬用育毛剤イクオス」です。
私も、AGAで悩まされており薬用育毛剤イクオスを愛用しています。
「いきなりAGA治療薬を飲むのは怖い!性欲減退になったらどうしよう!」と言う人はまずはイクオスで抑制してみてはいかがでしょうか?
最後までお読みいただきありがとうございました。ぜひ、他の記事もご覧になってみてくださいね。